映画『ビヨンド・ユートピア 脱北』

山本鍼灸

2024年03月21日 19:25

先日、シネマイーラ浜松で上映されている
『ビヨンド・ユートピア 脱北』を観に行きました。



世界で最も閉ざされた国の一つ・北朝鮮。

この映画は、ある家族が、北朝鮮から
タイを経て韓国にたどり着くまでの

脱北ドキュメンタリーです。

映像自体は、再現映像はなく、
すべて隠しカメラや携帯で撮影されたようだが、

ホント、よくこんな映像が撮れたなと。

そして、凄まじいモノを見たなと。



脱北で思い出すのが、
2002年の「ハンミちゃん事件」

脱北難民が瀋陽の日本領事館に
駆け込もうとした事件です。

私は、ちょうど この年の夏、
鍼灸学校の中国研修で
瀋陽を訪れたんですね。

22年前のことなので、
研修自体の記憶はおぼろげですが、

バスで日本領事館の前を通った時に
兵隊がいて物々しい雰囲気だったこと。

そして、ツアーコンダクターの方に
「(領事館を)カメラで撮らないように」と
言われたのは、今でも覚えています。



さて、北朝鮮から脱北するには、
隣接する韓国との間に
200万個の地雷と厳しい監視があるため
中国側からになるんですね。

ただ、中国政府に発見されると
本国に強制送還される。

ベトナム、ラオスでも同様のため
タイまで行かなければならないのです。

その総移動距離は12,000㎞。
ブローカーが50人以上


その脱北の全行程が撮影されていて、
何度も言うが、よくこんな映像が撮れたなと。

そして、よく映画化できたなと。

多くの人に見てほしい映画です。

(残念ながら、シネマイーラ浜松での
上映は今日までです。)

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